みなさんこんにちは!
今回の記事は、

・どれくらいのスペックのPCを選べばいいの?
というお悩みを解決する記事になっています。
プログラミングを始めるのに必要なものといえば、間違いなくパソコンです。
しかし、パソコンにもさまざまな種類があり、どれを選べば良いのか分からずに購入を躊躇している人も少なくないと思います。
特に、Mac・Windowsの2つのOSからどちらを選択すれば良いのかは、さまざまな意見があり一概に決めることはできません。
そこで今回は、プログラミング用のパソコンの購入を迷っている方々に向けて、Mac・Windowsそれぞれのメリット・デメリットをご紹介し、用途ごとに最適な選択肢をご紹介していこうと思います。
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後半では、実際にパソコンを購入する際に気を付けておくべきスペックについても解説していきますので、購入する際の判断材料としてぜひお役立てください。
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【結論】プログラミングを学ぶ目的で選ぶべき
はじめに結論ですが、パソコンを選ぶ際にはプログラミングを学ぶ目的について考えることが大切です。
「とりあえずスペックは高いのが良い」や「このメーカーが好きだから」といったことを理由にパソコンを購入してしまうと、実際にプログラミングを学習する中で、「あれ、ちょっと使いづらいな…」とか「うわ、このプログラミング言語使えないのか…」などのような不都合が発生してしまいます。
せっかく高い買い物をしたのにそのような悲しい思いはしたくないですよね.。
したがって、パソコンを購入する前に、まずは「なぜプログラミングを学習したいのか」について、今一度考えることが重要です。
プログラミング言語によって選択する
世の中には、たくさんのプログラミング言語が存在します。
中には、OSによって相性が分かれるプログラミング言語も存在するのをご存知でしょうか。
ここでは、Mac・Windowsそれぞれで利用されているプログラミング言語について解説していきましょう。
Macでしか使えないプログラミング言語
Macでしか使えないプログラミング言語には、以下の2つがあります。
- Swift
- Objective-C
Swift・Objective-Cともに、Macを開発したAppleによって生み出されたプログラミング言語です。
そして、両方ともMacOSやiOSなどのApple製品で動作するアプリケーションを開発するのが主な用途です。
パソコンもプログラミング言語も、同じ会社が開発していることもあり、親和性が高いのは言うまでもありません。
一方で、WindowsにおけるSwiftやObjective-Cの開発環境は、十分に整っているとは言い難い状況です。
もし、iOSアプリケーションやMacで動くアプリケーションの開発に興味があるのであれば、SwiftやObjective-Cを学習するのが必須なため、Macのパソコンを購入するのがマストです。
Windowsでしか使えないプログラミング言語
一方で、Windowsでしか使えないプログラミング言語というものも存在します。それは以下の2つです。
- C#
- VB
C#・VBともに、Windowsの開発元であるマイクロソフトによって生み出されました。
ただし、C#・VBについては特に特化している用途は存在せず、Windowsアプリケーションに関わらず、Webアプリケーション・VR・ゲームの開発など、汎用性があるのが特徴です。
とはいえマイクロソフトが開発元であるため、開発環境はWindowsのものが充実しており、一方のMacはWindowsほど充実しているとはいえません。
もし、VRやゲームを開発したいと考えているのであれば、Windowsが搭載されたパソコンを購入することを検討しましょう。
作りたいモノによって選択する
「なぜプログラミングを学習したいのか」を考えるには、プログラミングスキルを活用して「どのようなアプリケーションを開発したいのか」を考えることで見当がつきます。
そうすれば、Mac・Windowsのどちらを選択すればよいのかも、自ずと決まってきます。
ここでは、開発したいアプリケーションごとにMac・Windowsのどちらがおすすめなのかを解説していきましょう。
Webサービスを作りたい場合は…Macがおすすめ
Webサービスを開発したいなら、Macがおすすめです。
Web開発自体は、Mac・Windowsどちらを選んでも、開発環境を構築すればできるようになります。
ただし、MacではRubyと呼ばれるプログラミング言語が標準で搭載されています。
Rubyは、主にWebサービスを開発するために利用されているプログラミング言語で、フレームワークのRuby on Railsと併用することで、Webサービスの効率的な開発を実現できるのが特徴です。
最初から開発環境が整っているMacを選んでおけば、環境構築で手間取ることなく即座にプログラミングの学習を開始できます。
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みなさんこんにちは! 今回の記事は、 悩みを抱えた人 ・Rubyってどんなプログラミング言語なの?・Rubyを勉強すると将来役に立つかな?・Rubyのおすすめの学習方法が知りたい! というお悩みを解決する記事にな[…]
ゲームを作りたい場合は…Windowsがおすすめ
ゲームを開発したい場合は、Windowsがおすすめです。
ゲームを開発するには、特定のプログラミング言語以外にも、ゲーム開発のための便利な機能がまとめられたツールが必要になります。
中でも、Unityと呼ばれるゲームエンジンは、パソコン向けのゲームに限らず、PlayStationやNintendo Switchなどの家庭用ゲーム機向けのゲームでも利用されており、本格的なゲーム開発をする際は避けては通れない技術です。
Unityを利用したゲーム開発では、主にC#を利用することになります。
前節「Windowsでしか使えないプログラミング言語」で説明したように、C#はWindowsで利用されているプログラミング言語であり、Windows上で構築された開発環境でなければ利用できません。
したがって、Windowsのパソコン購入が最善な選択肢といえます。
VRを作りたい場合は…Windowsがおすすめ
VRを開発したい場合についても、Windowsがおすすめです。
というのも、VRのゲームを開発する場合でもUnityの存在は外せません。通常のゲームを開発したい場合と同様に、C#を利用できるWindowsが選択肢に入ります。
また、VR開発の際にはヘッドセットが必要になりますが、Macは対応しているヘッドセットの種類がWindowsよりも少ないのが欠点です。
この点からも、Windowsを選んだ方がよりスムーズにVR開発を進められることになります。
iPhoneアプリを作りたい場合は…必ずMacを選びましょう
「Macでしか使えないプログラミング言語」で述べたように、iPhoneで動作するアプリケーションを開発するには、Macでなければ充実した開発が遂行できません。
したがって、必ずMacのパソコンを購入しましょう。
Androidアプリを作りたい場合は…どちらでもOK
iPhoneと並ぶスマホOSであるAndroidで動作するアプリケーションを開発したい場合は、Mac・Windowsどちらを選んでも問題ありません。
Androidアプリケーションを開発する場合は、プログラミング言語のJavaを主に使用することになります。
Javaは、どのOSにも依存しないためMac、Windowsどちらを選んだとしても大きな差を生みません。
開発環境についても、Android Studioと呼ばれるAndroidアプリケーション開発環境が、Mac、Windowsの両方でリリースされているので、開発で戸惑う心配もありません。
特に作りたいものがない場合は…Macがおすすめ
上記のように、「特定のアプリケーションか開発したい」という願望がない場合は、ひとまずMacを選んでおきましょう。
まず、MacはWindowsでは開発が困難なiPhoneアプリケーションの開発ができるというアドバンテージがあります。
そのうえで、仮想OSと呼ばれる技術によってMac上でWindowsを起動することもできます。もし、Macで開発している最中でWindowsを使用する必要が発生した場合は、そのときに起動すればよいのです。
一方で、Windows上でMacを動作させるのは困難です。
したがって、総合的に評価するとMacを購入しておいたほうが、将来のプログラミング学習の幅が広がるといえます。
それぞれのメリット・デメリットを知っておこう
そもそも、MacとWindowsとでどのような違いがあるかを理解できていない人も多いのではないでしょうか?
ここでは、Mac・Windowsのそれぞれを選んだ際のメリット・デメリットについて、解説していこうと思います。
Macを選んだ場合のメリット・デメリット
Macのパソコンを選ぶメリットは、「iPhoneアプリを作りたい場合は…必ずMacを選びましょう」でも解説したように、やはりiPhoneアプリケーションの開発ができるということに尽きます。
さらに「特に作りたいものがない場合は…Macがおすすめ」でも解説しましたが、総合的に評価してMacのほうがプログラマー向けといえる傾向にあります。
一方、MacはWindowsのパソコンと比較してバリエーションが少なく、原則カスタマイズができません。
一度購入した後にスペックを向上させたい場合は、新しいパソコンを買わなければならなくなります。
また、バリエーションが少ないため製品間のスペックの差が大きいことにも気を配らなければなりません。
Macでプログラミング学習をする場合には、MacBook Proを購入するのが最適です。
MacBook Proよりも価格が安いMacBook Airでは性能が今ひとつで、逆にMacProでは性能が高すぎて持て余してしまうからです。
Windowsを選んだ場合のメリット・デメリット
Windowsのパソコンを選ぶメリットは、豊富な選択肢の中から選べることです。
Windowsが搭載されたパソコンは、富士通やNECなどさまざまなメーカーから開発・発売されています。
さらに、自分で仕様を決めてパソコンを作ってもらったり、購入後にスペックを向上させるためにカスタマイズすることもできます。
自分好みのデザイン・スペックにしやすいのが、MacパソコンにはないWindowsパソコンの大きな強みです。
一方、選択肢が多いゆえにどれを選べば良いのか悩んでしまうのがデメリットであるといえます。
自身に最適なWindowsパソコンを選ぶには、パソコンのスペック、つまり性能について考慮する必要があります。
プログラミングや動作確認が円滑にできるだけの性能がなければ、動作はカクカクになり、時にはフリーズが発生し、満足に学習が進められません。
次の節で、パソコンのスペックについて説明しているので、Windowsのパソコンを購入しようと考えている人は、ぜひ目を通しておきましょう。
Mac/Windowsを購入する際に気をつけておくべきこと
プログラミングを学習するという目的に限らず、パソコンを購入する際に気をつけたいのは、どの程度のスペックが備わっているか、です。
スペックを気にせずに価格や見た目だけ見て購入に踏み切ってしまうと、使い心地に違和感を覚えて満足にプログラミング学習が進まなくなる事態に陥ります。
パソコン購入は大きな買い物となるため、購入前にスペックをしっかり確認するように心がけましょう。
ここでは、プログラミングを学習するうえで最適なパソコンのスペックについて、パーツごとに分けて解説していきましょう。
CPU
1つ目は、CPUです。
中央処理装置といわれ、後述するパーツに命令を送ったりコンピュータを動作させるために必要な計算を高速で行います。まさに、人間でいう脳みそです。
パソコンが軽快に動作するためには、CPUが高速で計算を行ってくれるのが1つのファクターです。
計算が遅ければ、他のパーツに対する命令も遅れてしまい、結果としてパソコンの動作がもさっとしてしまいます。したがって、CPUは速いに越したことはありません。
実際にパソコンを購入する際には、パソコンの表面にあるCPUの種類に注目してみましょう。
すると「Core i3」や「Core i5」という表記が確認できます。これらは、インテルという半導体メーカーが開発したCPUであり、Mac・Windows問わずほとんどのパソコンのCPUとして利用されています。
プログラミングの学習目的であれば、最低でも「Core i5」のパソコンを購入するようにしましょう。
メモリ
2つ目は、メモリです。
パソコンで処理するためのデータを展開するための媒体で、サイズが大きければ大きいほど、パソコンはより円滑に動作します。メモリのサイズは「GB(ギガバイト)」で表現されます。
プログラミングと一言でいっても、実際にはエディタやデバッガーなどさまざまなツールを同時に起動することになります。
そのため、複数ツールを起動したとしても動作が重くなることなく、軽快に動作してくれるのが望ましいです。
以上のことを踏まえて、メモリーは最低でも8GB、予算が許されるなら16GBのパソコンであれば動作に困ることはありません。
ストレージ
3つ目は、ストレージです。
ストレージは、データを格納するための倉庫のようなもので、単純にサイズが大きいほど多くのデータを格納できます。
プログラミングの世界では、作成したプログラムファイル、テストデータ、画像・音声ファイルなど、大量のファイルを取り扱うことになります。
それを踏まえると、最低でも256GBは必要です。
その上の512GBは動画編集などで大量の動画ファイルを管理するために必要なサイズになってきます。
動画ファイルに比べれば、プログラムファイルはサイズが全然小さいため、256GBで事足ります。
また、ストレージはサイズ以外にも「HDD・SSDのどちらを選べばよいのか」について気にしなければなりません。
簡単に違いを説明すると、安価で動作が遅いのがHDD、高価で動作が速いのがSSDです。最近では、SSDが搭載されるのが主流なため、特段の理由がない限りはSSDのものを選択するのが無難です。
ディスプレイの大きさ
4つ目は、ディスプレイの大きさです。
ディスプレイが大きければ、一度に多くの情報を表示できるため、作業が効率良くなります。
特に、プログラミングでソースコードを眺める際は、ディスプレイが大きいほうがスクロールする負担も小さくなります。
ただし、ディスプレイについては配置する際の物理的な制約もあるため、どれくらいの大きさが良いかはケースバイケースです。
また、単純にディスプレイを大きくするだけでなく、ディスプレイを複数用意するという手もあります。ディスプレイが複数あれば、ディスプレイごとに別々のツールを同時に表示させることもでき、より効率よく作業ができます。
購入予算
プログラミング目的であれば、およそ10万円から20万円が相場となっています。
10万円以下のパソコンは、主にネットサーフィンや文書作成をする程度のスペックしか搭載されておらず、プログラミングするには性能不足が否めません。
一方で20万円以上になると、ゲーム・動画編集・モデリングなど、高スペックが要求される作業が主となり、性能が有り余ってしまいます。
とはいえ、パソコンを購入する際は予算に目を配る前に、CPUやメモリーなどのスペックを最初に確認するのが大切です。そのうえで、予算との兼ね合いを考えるようにしましょう。
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みなさんこんにちは! 今回の記事は、 悩みを抱えた人 ・プログラミングに最低限必要となるPCスペックは?・CPUメモリって何?・PCを買う際に気を付けるべきことは? というお悩みを解決する記事になっています。[…]
最後に
本記事でご紹介した通り、プログラミング学習のためにMac・Windowsのいずれかを購入する際には、「何のためにプログラミングを学ぶのか」や「どのようなサービスを開発したいのか」について検討する必要があります。
多くの人にとって、パソコンは高い買い物になります。後々後悔しないよう、購入する前にしっかりと検討するようにしましょう。
最後にもう一度、本記事の内容を確認しておきましょう。
- プログラミング学習には、Mac・Windowsのどっちがいい?
→プログラミングを学ぶ目的によって変わります - プログラミング言語によってMac・Windowsを選ぶ場合
→Swift・Objective-CならMac
→C#・VBならWindows - 開発したいサービスによってMac・Windowsを選ぶ場合
→WebサービスならMacがおすすめ
→ゲームならWindowsがおすすめ
→VRならWindowsがおすすめ
→iPhoneアプリなら必ずMac
→AndroidアプリならどちらでもOK
→特になければMacがおすすめ - プログラミングに適したスペック
→CPUは最低でも「Core i5」
→メモリは最低でも「8GB」
→ストレージは最低でも「256GB」
→ディスプレイの大きさはケースバイケース
→購入予算は10-20万円の間がベスト
このブログを通じて少しでも「傍(はた)を楽(らく)にする」ことができていれば嬉しく思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。