みなさんこんにちは!
今回の記事は、

・いくつかメソッドがあるけど、どれを使えばいいの?
・length/size/countメソッドの違いが知りたい
というお悩みを解決する記事になっています。
・length/size/countメソッドの使い方
・length/sizeメソッドとcountメソッドの違い
・length/sizeメソッドとcountメソッドの使い分け
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>> 配列を初期化する方法
>> 配列に要素を追加する方法
>> 配列から要素を削除する方法
>> 配列の要素を検索する方法
配列とは
配列とは、任意のオブジェクトを複数まとめた上で、それらを同じように取り扱える/それらに対して同じ処理を加えられるようにしたオブジェクトです。
詳細については以下の記事にて詳しくご説明していますので、「まだ配列のイメージがイマイチ掴めていない…」という方はまずはこちらの記事からご覧くださいね。
今回は、Rubyの配列(Array)の基本的な使い方についてご紹介させていただきます。 Webアプリケーションを開発する中で、配列は必ずと言ってよいほど使用することとなるオブジェクトになります。 そのため、今回ご紹介する、基本[…]
Rubyで配列のサイズを調べるためのメソッドたち
今回ご紹介しようと思っているメソッドは、以下の3種類になります。
- 1. lengthメソッド
- 2. sizeメソッド
- 3. countメソッド
それぞれの主な用途や使い方、そして具体例を交えながらご説明させていただきますね。
lengthメソッド
まずご紹介するのは、lengthメソッドです。
lengthメソッドは、その名の通り、配列の要素の数を返してくれます。
irb(main):001:0> array = ["Ruby", "Rails", "Javascript", "Go", "PHP"]
irb(main):002:0> array.length
=> 5
今回使用しているのは、Arrayクラスのlengthメソッドですが、Stringクラスにもlengthメソッドは存在しています。
Stringクラスのlengthメソッドも使い方自体は全く同じで、文字列に対して呼び出すと、そのレシーバの文字数を返却してくれます。
irb(main):001:0> word = "傍楽ブログ"
irb(main):002:0> word.length
=> 5
同じメソッド名なので、クラスの違いについて意識することは少ないかもしれませんが、せっかくなのでこちらも覚えておきましょうね。
sizeメソッド
続いてご紹介するのは、sizeメソッドです。
こちらのsizeメソッドですが、なんと先述のlengthメソッドと全く同じ動きをします。
irb(main):01:0> array = ["Ruby", "Rails", "Javascript", "Go", "PHP"]
irb(main):02:0> array.size
=> 5
両者はエイリアスの関係で中身は全く同じ実装になっていますので、使いやすい方を使っていく形で問題ありません(私的にはsize
の方がしっくりきます)。
また、lengthメソッドと同様に、Stringクラスにも実装されていますので、同じ使い方で文字列の長さを取得することも可能です。
irb(main):001:0> word = "傍楽ブログ"
irb(main):002:0> word.length
=> 5
countメソッド
最後にご紹介するのは、countメソッドです。
countメソッドは、これまでのlengthメソッド/sizeメソッドとは違って、引数やブロックを取ることができます。
ここからは、以下の3種類の使い方について順に解説していきます。
- 引数を指定せず使用する
- 引数を指定して使用する
- ブロックを渡して使用する
引数を指定せず使用する
まずは、引数を指定せずにcountメソッドを使用する場合です。
こちらはlengthメソッドやsizeメソッドと同じで、引数を指定しなかった場合には、配列内の要素の数を返却してくれます。
irb(main):001:0> array = ["Ruby", "Rails", "Javascript", "Go", "PHP", "Ruby", "Java"]
irb(main):002:0> array.count
=> 7
引数を指定して使用する
続いては、引数を指定して使用する場合です。
引数を指定すると、その引数に合致した要素の数を返却してくれます。
irb(main):001:0> array = ["Ruby", "Rails", "Javascript", "Go", "PHP", "Ruby", "Java"]
irb(main):002:0> array.count("Ruby")
=> 2
上記の通り、配列内の特定の要素の数が知りたい場合には、countメソッドの引数を設定するようにしましょう。
ブロックを渡して使用する
最後は、ブロックを渡して使用する場合について解説します。
先ほどは、単に引数を渡していましたが、countメソッドにはブロックを渡すことも可能で、ブロックを渡すことで、少し複雑な条件に合致した要素の数を取得することができるようになります。
例えば、下記の例では、文字数が4文字の要素の数を取得する処理を実装しています。
irb(main):001:0> array = ["Ruby", "Rails", "Javascript", "Go", "PHP", "Ruby", "Java"]
irb(main):002:1* array.count do |name|
irb(main):003:1* name.size == 4
irb(main):004:0> end
=> 3
length/sizeメソッドとcountメソッドの違いは?
さて、ここで一つ疑問が生じますよね。
そう、「length / sizeメソッドとcountメソッドって、”配列内の要素の数を数える”っていう機能は基本的に同じだから、色々な使い方ができるcountメソッドだけ覚えていたらいいんじゃない?」と思いませんか?
結論から申し上げると、単純に「配列内の要素の数を数える」だけであれば、length / sizeメソッドを使用するようにしましょう。
それは、処理速度の違いにあります。
length / sizeメソッドは配列の持っている要素情報を直接参照している一方で、countメソッドはeachメソッドを介して数を数えているため余計なプロセスが一つ多く、その処理速度も必然的に遅くなってしまうのです。
よって、配列のサイズを取得する際のメソッドに困った場合には、以下の基準で選択しましょう。
メソッド | シチュエーション |
---|---|
lengthメソッド | 配列のサイズを知りたい場合 |
sizeメソッド | 同上 |
countメソッド | 特定の条件に合致する要素の数を知りたい場合 |
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最後に
さて、本記事では、配列のサイズを調べるためのメソッドとして、lengthメソッド、sizeメソッド、countメソッドの3つをご紹介してきました。
最後の章でもご紹介した通り、countメソッドが便利だからと言ってそればかり使用していると、思わぬところで処理速度の低下を招いてしまいますので、注意しておきましょうね。
なお、Rubyの配列処理についてもう少し踏み込んで知りたい方は、以下の記事にて便利なメソッドをまとめてありますので、よければこちらもぜひご覧くださいね。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。